[ヤン・ヒョンソクの酔中トーク③]この世で一番興味のない分野が政治

2015-08-05 10:56 am
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[일간스포츠=엄동진 기자] 

▶「子どもの海外留学は考えたこともない」

-新しく入ってきたユ・ビョンジェに会いましたか。

「アン・ヨンミといっしょに1回会っています。この2人のスカウトは自分で直接指示しました。YGが彼らと何をしていけばいいのかについて…彼らにもっと大きい翼を渡す方法を考えています」

「HIGHGRND」レーブルも支援することになりましたが。

「狭い水槽の中でミュージシャン同士で戦うより、もっと広い世界を視野に入れていい市場を提供するのが重要だと思います。EPIK HIGHの場合、YGに来てから海外ツアーを多くやっていますが、もちろん彼らの優れた音楽があったからこそ可能なことでしたが、YGが整えたインフラとシステムが組み合わさって新しい市場の拡大といい結果を作ったと思います。アーティストはいい音楽を、会社はアーティストが安心して音楽に集中できるシステムを作ることが一番重要ですから。TABLOがレーブルを作る過程で私は何の介入もしていません。これからもしないつもりです。TABLOに‘「HIGHGRND」を設立したからEPIK HIGHも所属を移したほうがいいよ’と提案したけど、TABLOが自分たちはYGにいたいといってくれました。TABLOも長い間活動しながら解決されない問題と様々なシステムにもどかしさを感じていたはずですが、YGに来てそういった部分が補完したと思うかもしれませんね。個人的にはTABLOが「HIGHGRND」を通して多くの新人アーティストを掘り起こしてほしい。そういう能力があると信じています。魚をあげず、魚を釣る方法を教えろということわざのように、1人で解決するように干渉しないつもりです。必要な時にアドバイスするくらいですかね」

Hyukohを迎え入れましたが。

「聞いてはいますが、詳しいことはまだ分かりません。まだ会ったこともありません。これからも後ろからファンとして応援したいと思います」

-ついにYGが弘大のインディーズにまで手を出すとの否定的な視線もあります。

「100%理解しています。メジャープロダクションに対する漠然とした反感だと思います。私がインディーズに興味を示す理由は、韓国のインディーズが実際劣悪な環境に置かれているからです。インディーズのアーティストは貧困だという固定観念に近いイメージがありますが、あえて劣悪な環境でいい音楽が生まれるのではないですね。生活に対して悩むエネルギーを音楽に投資すれば、もっといい音楽が生まれてくると思います。国内ではメジャー音楽市場も狭いのに、インディーズの環境はいうまでもありません。私たちはインディーズと表現しますが、彼らが上れる舞台や市場は皆無だといっても過言ではありません。音楽で生活を営む人もミュージシャンである前にある家庭の子どもで、ある女性の彼氏で、ある家庭を背負う家長なのに、経済的に心配することなく音楽がやりたいのはすべてのミュージシャンの願いではないでしょうか。自分の音楽をより多くの人が聞いてほしいのも当たり前の希望だと思います。私自身が弘大地域を基盤で活動を始めた人間なので、昔からそういったミュージシャンに何か力になる方法はないかと考えていました。コピー&ペーストのようなアイドル歌手よりユニークなアーティストをもっと育成したい。自分にできることについて着実に悩み、努力していきたいと思います」

-YGがユ・ジェソクのスカウトに乗り出したというニュースもありました。

「そうですか。1年前くらいユ・ヒヨルと3人で夕食を食べたことは1回ありますけど、それからは会ったことがないですね。実際、ユ・ジェソクを拒否する会社はないと思います。ただ、初対面の場でスカウト提案とかはしません。それはちょっとおかしくありませんか。失礼だと思います」

-ありふれた質問ですか、一番気になる質問でもあります。YG代表のヤン・ヒョンソクの生涯の目標は何でしょうか。

「朝起きて新しいスタートを考えること。そこから自分が生きていると実感します。いくら金があっても今の私がマリブに行ってヨットを買って楽しむつもりはないということです。それは自分にとっての幸せではありません。今は韓国コンテンツの優秀性を世界中に知らせることが最も楽しくて、達成したい目標です」

-ご多忙ですね。睡眠時間はどのくらいですか。

「新アルバムが出る時は数日間寝れないこともありますけど、6~7時間くらいは寝るように心がけています」

-それでなくても忙しいのに、『K-POPスター』を続ける理由は何ですか。

「実は『K-POPスターシーズン3』から今年が最後だと思っていました。続ける理由はチャンスさえつかめない子の切実さを分かっているからでしょう。「TAIJI BOYS」も4年間活動しましたが、『K-POPスター』が5年目ですね。所属アーティストに気を配ることだって重要なのに」

-ヤン・ヒョンソクは本当に賢い人だ、と思われていますが。

「私は同意できません。むしろ興味のない分野については間抜けたこともしますよ。私も時々‘自分は他人より学力も低いし、貧困だったのになぜ結果的に成功というものをつかめたのだろう、おかしいな’と思います。パク・ジニョンは『K-POPスター』で音楽理論についてよく説明しますね。学習能力が優れていると思います。本人も先生になりたかったといっていますから。でも、はっきりいって私はそんなタイプではありません。映画を見てもタイトルどころか俳優の名前も忘れてしまいます。覚えようとしないのかな。読書にも興味がないから、数ページ読んだだけであきらめてしまう。おそらく私は学習能力より活用能力がある人間かもしれません。配列と組み合わせが得意です。いつだったか、アップルのある関係者の話に共感したことがありますが、‘私たちは新しいことを作ったわけではなく、世の中にある優れたものを取り集めて社会が最も必要とするものに組み合わせて見せただけだ’といった内容だったと覚えています。私が好きなものを他人も好きになってもらう方法。それほど魅力のある職業もないと思いますが、自分の活用能力は歌手と音楽を作るプロデューサーに最も適しているものではないかと思います」

-子育てのポリシーも気になります。

「一貫した話をします。海外留学は行かせないとか。その代わりに英語は必ず身に付けなければなりません。英語は私の経験上、しゃべれないと非常に不便ですからね。私が子どもを産んだ理由は、肌で触れ合いながら暮らしたいと思ったからです。人生が終わって死を迎えた時に子どもが覚えるのは両親との思い出ですよ、教育方法ではなくて。真の教育とは、学校や塾で本で行われる教育ではなく、親の正しい考え方と生活習慣をそのまま身に付けさせるのではないでしょうか。成功につながる方法を教える前に正しい考え方を教えるのが先です。まず、一人だけ韓国に残って仕送りする父親になりたくはありません」

-世の中で興味がないものがあるとすれば。

「政治ですね。一番興味がないのが政治です」

-YGの社屋を拡張するとの話がありますが。

「5年前ですかね。YG社屋を初めて建てた時は少なくとも5年は問題ないだろうと思ったのに、それからYGが上場したことでたった1年でデスクが足りなくなってしまって今は4カ所のビルに分かれて運営されています。YGの社員を全員集めて同じビルで働きたいという一念とYG関連事業も増えてきたことを機に今の社屋付近の土地を購入しました。3年後を目途に新社屋を建てるつもりです。離れ離れになっている社員を全員集めて、より効率的に働きたいと思います」

-ヤン・ヒョンソクのように成功するためにはまず何からすればいいでしょうか。

「まず、本人が一番好きなことを見つけることですね。好きなことをやる人にはどうしても勝てませんよ。好きだからこそ熱狂的に集中することができるし、集中したからこそうまくできるのです。次は自分がうまくできることが他人に認められ、自分が好きなことが他人に好かれること、それが成功ではないでしょうか」

2015. 8. 5.