[Oh!SEN焦点] ヤン・ヒョンソクはなぜTabloの独立を支援したのか

2015-07-22 01:15 pm

[OSEN=손남원 기자] YGの ヤン・ヒョンソク代表プロデューサーが所属歌手Tabloの独立レーブル『ハイグラウンド』について「後ろで支えるだけであり、口出しをするつもりはまったくない」ともう一度立場を明らかにした。大手芸能事務所YGがヒップホップインディレーブルの運営に何らかの形で関与するのではないかという疑惑を払拭したのである。

ヤン代表は、22日OSENとの電話インタビューで「(Tabloに対し)口出しをしてはならず、そんな時間もない。一度任せることにしたからには100%彼のことを信じ、全てをサポートすべきだ。自律的かつ個性の強いアーティストの音楽こそ独立レーブルが持つ最高の競争力」だとし、「そのような原則を守ることこそがハイグラウンドを設立した理由だ」と明らかにした。

それに対し、YGのある関係筋は「YGの社員らもハイグラウンドはYGとは別の会社だと思っている。向こうでも自主的にベテランの専門社員を採用し、全ての準備を済ませていると聞いている」とし、「ヤン代表から『ハイグランド』とはパートナー関係である一方でYGの協力なライバルになれるよう応援と支援を惜しまないようにという指示があった」と述べた。

以前ヤン代表は、「もし私がJINUSEANや1TYMをプロデュースした1997年・1998年に今のYGのような環境やインフラが整っていたらより良い結果物を数多くだすことができたのにという残念な気持ちもあった」とし、「それがTabloのハイグラウンドを全面的に支援し、支えるきっかけになった」と明らかにした。実際、1997年ヤン代表が立ち上げたYGももともとは韓国初ヒップホップ専門レーブルであった。

ヤン代表は、「エンターテインメント事業だけでなく、全ての分野が同じだと思うが、YGも設立初期6~7年間は経験や資金不足など、数多くの困難を経験した。JINUSEANや1TYM、SE7ENなどを連続成功させたが、毎月社員の給料の支払いを心配しながら不安な毎日を送った時代もあった。そのため、制作に興味があり、才能を持つ後輩たちが何も心配せず、音楽に専念できるよう、彼らが独自のレーブルを育てていけるように支援し、見守ってあげることが夢であり目標」だと明らかにした。

一方、ハイグラウンドは最近MBCの看板バラエティ番組「無限挑戦」でスターになったHyukohを最初にスカウトし、好調なスタートを切った。『Hyukoh』は、ボーカルのオ・ヒョクとイム・ドンゴン(ベース)、イム・ヒョンジェ(ギター)、イ・イヌ(ドラム)で構成されるバンドである。『ウィインウィイン』、『ワリガリ』など独特の音楽やファッションで新しい領域を構築し、インディシーンや有名人から人気を集め始め、急激な成長を遂げている。

「YGは彼らの後ろ盾になり、支えるだけである。アーティストの音楽活動や会社運営および決定などはハイグラウンドが独自に行う。今のYGになるまで18年がかかったとすれば、後輩らが立ち上げる独立レーブルの成長スピードはきっとはるかに速いと思う。ハイグラウンドはその始まりであり、YGは今後とも多くの後輩のレーブル設立を積極的に支援し、厳しい環境におかれている韓国のアンダーグラウンドやインディシーンの音楽的環境を改善することに少しでも貢献したい。」

ハイグラウンドの支援にあたるヤン代表の本音がうかがえる言葉である。

2015. 7. 22.