現代美術はなぜG-DRAGONを選んだのか

2015-06-08 04:59 pm

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[OSEN=정준화 기자] 現代美術はなぜG-DRAGON(BIGBANG)を選んだのか。トレンドをリードし、誰よりも大衆の中心に立っている彼のことなので現代美術と大衆文化の懸け橋の役割を担えるという分析が出ているのだと見られる。ソウル市立美術館のキム・ホンヒ館長は、「G-DRAGONを通じて現代美術の裾野を拡大できるということから今回の展示がさらに大きな意味と持つと思う」とし、今回の展示会の意義を明らかにした。

8日、ソウル中区西小門洞にあるソウル市立美術館の1階ロビーでは『G-DRAGON、現代美術展示会‐PEACEMINUSONE:Beyond the Stage』の記者懇談会が開催された。

同日展示会への説明に先立ち、キム・ホンヒ館長は、「積極的にご協力くださったG-DRAGONさんに感謝とお祝いの言葉を申し上げる。G-DRAGONさんを美術館のアイテムとして受け入れ、現代美術の裾野を拡大できるということから今回の展示がさらに大きな意味を持つと思う」と述べた。続いて、「彼の音楽的哲学を視覚的に可視化し、新しい前例を作った。それを通じて多数の若い新規観客を囲い込めると分析している」と付け加えた。そして「G-DRAGONの導入は新し試みであり、負担でもある。今回の展示会にたくさんの応援をお願い申し上げる」と述べた。

その言葉ようにG-DRAGONとのコラボは、新しい試みであり、同時に大きな負担であっただろう。しかし、G-DRAGONと手を携えるしかなかった理由は確実にある。彼は大衆文化の中心に立っているキラーコンテンツであり、作曲とファションなどを通じて芸術に最も近いポジションをとっているためでもある。大衆性と芸術性、そして文化的波及力を併せ持っている若いミュージシャンはG-DRAGONがほぼ唯一の存在だといえる。

認知度が高いG-DRAGONと協業することで、国内を乗り越え、美術界への関心を一気に高められるということがポイントである。G-DRAGONも美術と大衆文化の間で自分のやるべきことをきちんと把握していた。彼は、「私を通じて美術作品の展示を見て1人の作家や一つの作品を覚えるようになるとそれだけでも意味があると思う」と述べた。

G-DRAGONは、「私が展示会を開くと言ったとき、多くの方がどんなものになるのか気になったり、また一方では疑問に思った方もいたかもしれない。私は音楽をする人であり、歌手である。これまで音楽で様々なアーティストとコラボを行ってきて気づいたことがある。お互い足りないところを補い合うことで良い結果がたくさん出た」と話を始めた。

続いてG-DRAGONは、「今回を機に視覚芸術全般の芸術家の方々と協業し、大衆文化と美術を網羅する展示会を開きたかった。私を通じて多くの素晴らしい美術家の方々が紹介され、一般大衆の方々も私を通じて美術に近づきやすくなればいいなと思った」と付け加えた。

また、「美術のことはいまだよく分からないことが多いが、美しいものに大きな憧れを持っている。ファッションも女性も音楽も、美しいものを見ると嬉しくなる。カッコいいものを見ると嬉しくなる。そんな発想から始まった展示である。楽しく作業をしてきたので、皆さんにも是非楽しく見て頂きたい」と説明した。

G-DRAGONは、来月9日から8月23にまでソウル西小門洞ソウル市立美術館で開催される展示会『PEACEMINUSONE:Beyond the Stage』で国内外の芸術家とのコラボを通じて大衆文化と現代美術の接点を作っていく。

今回の展示会は、音楽を乗り越えてファッションやデザインに至るまで大衆文化をリードしているG-DRAGONの文化的ビジョンを現代美術の言語で解釈し、ジャンルを乗り越えるという意味を盛り込んでいる。さらに、現代美術への高い心理的ハードルを下げ、身近なテーマと素材で全年齢層が共感できる展示会を作るという意義もある。

同展示会には、マイケル・スコギンス、ソフィー・クレメンツ、ジェームス・クラ、Universal Everything、カヨラ、ファビアン·ベルシェ、建築士事務所SoA、クォン・オサン、パン&リー、パク・ヒョングン、ソン・ドンヒョン、チン・ギジョンなど国内外の現代美術作家12人が参加する中でG-DRAGONが過去1年間展示会に参加する作家を選定し、また作家らと展示テーマ―である『PEACEMINUSONE』に対する考えをシェアしながら協業を行ってきた。

一方、展示名『PEACEMINUSONE』は、G-DRAGONが知覚・想像している世界のもう一つの名前であり、理想である平和(PEACE)な世界を目指しているが、欠如(MINUS)されている現実世界で理想と現実の交差点(ONE)を見せるという意味を盛り込んでいる。

G-DRAGONと作家らの芸術的な交感から生まれた設置・彫刻・写真・ペインティング作品をはじめ、G-DRAGONが個人的に保有している作品まで合計200作を披露する今回の展示会は、ソウルを皮切りに中国上海、シンガポールなど海外ツアーを展開し、各国の観客にも紹介される予定である。

2015. 6. 8.