「AKMUのLEE CHANHYUKは死んだ」…LEE CHANHYUK、やりたいことやり続けて

2022-10-17 05:28 pm

[한국일보=홍혜민 기자] AKMUのメンバーLEE CHANHYUKがソロアーティストとして新しいスタートを切った。

LEE CHANHYUKは17日の午前ソウル麻浦区合井洞YGの新社屋で1stソロフルアルバム『ERROR』の発売記念記者懇談会を開催した。

2014年AKMUで音楽業界に正式デビューしてから何と8年ぶりに披露するLEE CHANHYUKの1stソロアルバム『ERROR』は独特の素直な感性や哲学的な考え方、有機的な構成が際立つ曲の流れの中で人生に対する態度や心理的な変化を印象的に描いている。

「人生の最後の瞬間を迎えたら悔いのない人生を送ったと思えるのか」と自分自身に投げかけた質問から出発した同アルバムはLEE CHANHYUKが感じたリアルな過去に対する後悔、現在向き合っている矛盾、そして将来への欲望を盛り込んでいる。

「デビュー8年ぶりの初ソロ、これだけ早いとは思わなかった」

デビュー8年ぶりに1stソロアルバムを発売したが、同日LEE CHANHYUKは「これだけ早く自分が作った作業物を発表することになるとは予想もできなかった」という意外な発言で話を始めた。

彼は「やはり自分のパートナーであるSUHYUNが綺麗な歌声に抜群の歌唱力を持っているので自分自身でも基準というものがった。(ソロデビュー)は自分がしたいと思ってやれるわけではなく、SUHYUNも自分も自分で作った作業物がAKMUとしての結果物よりもっといいものを出せる時点ではないとソロデビューする名分がないと思っていた」とし、ソロデビューまで長い時間がかかると予想した理由について明らかにした。

続いて「自分で思っても10年以上かかると思ったのに、大衆的にLEE CHANHYUKというキャラクターが作られた時点でもあったし、私自身も思ったより早く『歌ってこうやって歌うものなんだ』というのが分かってきた。パフォーマンス的にも定立される時期でもあって今だと決めた」と付け加えた。彼は「ふと今年の年初自分のソロアルバムを発売しようと思うようなって何だか多くの方々に聞いていただけるような気がした。それでそのときから一生懸命準備してアルバムをお披露目するに至った」とし、決定的なソロデビューのきっかけについて説明した。

「全ては『ベンチ』から始まった」

LEE CHANHYUKは自分の1stソロアルバムを「初心に立ち返る旅であり、自分の20代後半の人生の方向性を盛り込んだアルバムだ」と紹介した。

同日「これまでのAKMUのLEE CHANHYUKは消えて新しいLEE CHANHYUKがやってくる」という彼の言葉から新しい出発に対する意思が強く感じられた。

それは、新アルバムに込められたメッセージとも共通している。彼は「これまでAKMUのメンバーとして活動する中でとても楽しくて正しいと思ってきたことをずっと伝え続けてきたはずなのに、ソロアルバムを作る中で前の考え方に間違いがあることに気づいた。前のAKMUのアルバムでは恋や自由に関する話をたくさん伝えたが、『もし自分が明日死ぬことになったら自分はそれを最高の価値として思えるのか』について考えるようになった。それで、そのような考え方を今回のアルバムに盛り込んだ。

「もし明日死ぬことになったら」という考えの出発点になったのは、AKMUのアルバム『NEXT EPISODE』の収録曲『ベンチ(BENCH)』だった。彼は「当時その曲で『私は今自分が持っているものを全部なくしてベンチで寝て起きても幸せになれる自信がある。自分が思う人生最高の価値は恋で自由だから』と歌ったことがある。今も自分の人生の最高の価値だとは思ってはいる。でも今この瞬間急にドアを開けて外に出て行ったら自分の手には何もなく皆に避難を受けている状況だとすれば、そしてそれを克服する可能性すらない状況だったら耐えられないと思った。結局その曲が実際そんな状況に置かれている方々に失礼な曲だと思うようになった。それで今回のアルバムではその曲では伝えられなかった話を伝えたかった。全てが「ベンチ」から始まった」と述べた。

「AKMUのLEE CHANHYUKは死んだ」

今回のアルバムに盛り込まれたストーリーの頂点を飾る曲は、彼の1stソロアルバムのタイトル曲『パノラマ』だ。『パノラマ』は人生に対する未練と熱望をLEE CHANHYUKならではの淡々とした表現で綴った曲で、心に響くボーカルと悲しい歌詞が明るいメロディと調和し、ユニークな魅力を伝える。

彼は「11曲を作る中で自分が一度死んで、前のAKMUのLEE CHANHYUKというキャラクターが人生を悟ったLEE CHANHYUKで生まれ変わったということを伝えるのに多くのトラックを費やした。同曲では「これまでのLEE CHANHYUKは本当の自分ではなかった」と苦しむ内容を歌っている。

人生と死、公開と欲望を貫く新アルバムで彼が伝えようとした「LEE CHANHYUKの人生の方向性」は何だろうか。

彼は、「単純に『これからも謙虚に頑張って行く』という言葉じゃ自分の人生を完璧なものにはできないと思った。その代わり『自分が正しいのであれば、自分自身に合うのであれば後悔しないような行動をしていきたい』と思うようになった。自分がやってることが永遠の価値に反しないものであれば、深く考えまいと思うようになった。そんな活動をこれからしばらく続けていきたい。だとしてとても大胆な形ではなく、少しずつ固定概念を破って自分だけの城を建ててその中でパーティを開いたり、楽しんだりする人生を生きていきたい」という目標を伝えた。

「『やりたいことやめて』という言葉、いい影響を及ぼすと思う」

「固定概念を破る」LEE CHANHYUKの一風変わった行動に対し、最近ネット上では彼に対して「CHANHYUK君やりたいこと全部やって」というミームも作られた。ソロ活動を前に披露した変わったプロモーションが話題になってからは「CHANHYUK君やりたいことやめて」というミームまで広がった。

それについてLEE CHANHYUKは「私はどっちもやりたいことをやり続けてほしいという応援の意味で受け入れている」と述べた。彼は「そのおかげで私の活動がさらに目立って知られるからいい影響を及ぼしていると思う。その(ミーム)のおかげで自分自身が有名になるわけではないが、それによって多くの方々が私の音楽に影響を受けてそこから新しい考え方が生まれるのであれば、それは個人的な変化ではなく、社会的な変化だと思う。ひょっとしたら私は音楽よりも社会にいろんな問題を投げかけることがしたいんだと思う。YouTubeでパフォーマンスアート的なことをやってるのもそれと同じだ」と述べた。

自分自身のことを「あまのじゃく」だと表現するLEE CHANHYUK。初ソロのスタートを切る彼の目標も人とは違った。「自分の希望することは『もう一度聴いてください』ってねだるのではなく、すべてがただ自然に流れて行けばいいなと思います。」

2022. 10. 17